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管理職候補の育成において、人事担当者が押さえておきたいポイントとは?


管理職候補の育成において、人事担当者が押さえておきたいポイントとは?

組織の持続的な成長のために、管理職候補の育成は極めて重要な課題です。


しかし一方で、管理職候補として「誰を」「いつから」「どのように」育成するべきかにつて、悩みを抱えているの企業の人事担当者も多いのではないでしょうか。


本記事では、人事担当者が管理職候補の効果的な育成のために押さえるべき4つのポイントと、その具体的な実践方法を解説します。



 


1. 選抜基準の明確化とキャリアパスの設計

管理職候補の選抜基準を定める

優秀な実務担当者が必ずしも良い管理職になるとは限りません。個人の成果のよしあしだけに頼らず、「業務遂行能力」「リーダーシップ」「コミュニケーション力」といった要素も含めて評価基準をつくることが大切です。また、「ストレス耐性」「問題解決力」「メンバーの育成力」など、管理職に必要なスキルの観点も加えることで、多面的な評価が可能となります。


キャリアパスと育成ステップを設計する

管理職までの道筋を明確にし、どの段階でどのようなスキルを習得すべきかを示します。例えば、「グループリーダー」「プロジェクトリーダー」「部門マネージャー」といったステップを設け、各段階で求められる役割と必要なスキルを明確化。目標となる基準を示すことで、候補者の成長意欲を高めることにも繋がります。


育成計画を個別に策定する

候補者それぞれの強みと課題を踏まえ、中期的な育成計画を立てます。Off-JT(研修)とOJT(実務経験)をバランスよく組み合わせ、段階的なスキルアップを図りつつ、定期的な見直しと調整を行い、着実な成長を支援する体制を整えましょう。



 


2. 実践的な経験機会の提供

管理職の仕事や役割を知る機会の提供

管理職候補には、実際の管理職の日常業務を間近で観察し、理解する機会を設けることも重要です。例えば、管理職の会議への陪席、予算策定プロセスの体験、部門マネジメントの実務研修などを通じて、管理職に求められる具体的な役割や必要なスキルを実感することができます。これにより、自身の成長課題の明確化や、実際に管理職として働き、活躍するイメージも湧きやすくなります。


段階的な責任の付与

小規模なプロジェクトのリーダーから始め、成功体験を積みながら徐々に責任範囲を広げることも、管理職候補の育成には有効です。予算管理、進捗管理、メンバーのマネジメントなど、管理職に必要なスキルに対して、失敗しても立て直せる規模から始めることで、安全な学びの場を確保できます。


部門横断プロジェクトへの参画

異なる部門との調整や交渉が必要な業務を担当させることで、全社的な視点と調整力を養います。各部門の事情や課題を理解し、バランスの取れた判断ができる力を育てることに繋がります。また、社内の人脈形成にもなることで、将来の管理職としての基盤づくりにもなります。



管理職候補の育成において、人事担当者が押さえておきたいポイントとは?


3. フィードバックと成長支援体制の構築

定期的な成長度合いの確認

四半期ごとに人事担当者が面談などを行い、育成計画に基づく成長の進捗を確認します。設定した目標に対する達成状況を評価するとともに、新たな課題や必要なサポートについても話し合います。客観的な評価指標と具体的な事例に基づくフィードバックを心がけましょう。


社外の管理職メンターによるメンタリング

異なる企業の経験豊富な管理職をメンターとして招き、客観的な視点からのフィードバックやアドバイスを得る機会を設けます。社内では得られない新しい視点や、業界を超えた幅広い知見を学ぶことができます。加えて、管理職として働く面白みややりがいを知ったり、活躍するイメージも描きやすくなるでしょう。管理職候補の人材が、管理職としての意欲や自信を得ていく上でも、管理職メンターのアサインは有効です。



 


4. 組織全体での育成支援の仕組みづくり

経営層の関与と支援

管理職候補の育成を、経営課題として位置付けることが重要です。経営層による定期的なレビューや、直接の対話機会を設けることで、候補者のモチベーション向上につながります。また、育成に必要なリソースの確保や、チャレンジを許容する文化づくりにも、経営層の支援が不可欠です。


育成を支援する制度の整備

選抜研修、外部研修、異動制度など、育成をサポートする仕組みを整えます。特に、計画的なローテーションなどによる多様な経験機会の提供は、将来の管理職として必要な幅広い視野の形成に効果的です。また、育成状況を可視化し、組織全体で共有する仕組みも重要です。


学び合いの場の創出

管理職候補同士が交流し、互いの経験や課題を共有できる場を設けます。同じ立場の仲間との対話を通じて、新たな気づきや学びを得ることができます。また、現役管理職との交流会や、成功事例の共有会なども、実践的な学びの機会として効果的です。



 


管理職候補の育成で人事担当者が押さえておきたいポイントまとめ

管理職候補の育成は、組織の未来を左右する重要な取り組みです。本記事で紹介した4つのポイントを意識しながら、計画的かつ継続的な育成に取り組むことで、次世代の管理職を着実に育てることに繋がるはずです。


育成には時間がかかりますが、だからこそ、早期から計画的に取り組むことが重要です。組織全体で育成を支援する体制を整え、将来の組織を担う人材を着実に育てていきましょう。



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