管理職を辞めたい・つらい時の対処法|ストレスや無力感を抱えた時に
- 山田 聖子|MASAKO Yamada

- 8月12日
- 読了時間: 6分
「管理職を辞めたい」
「仕事がつらい」
「でも、この先どうしたらいいのかわからない」
部下のこと、チームの成果、上司からの期待。
それに家族やこれからの生活のことまで考えると、簡単に「辞めよう」とも決められない。
一方で、この状態をずっと続けることにも限界を感じている。
そんな時に最初に大切なのは、 辞めるか、続けるかを急いで決めることではありません。
まず、もう一度自分で考え、これからを選べる状態を取り戻すことです。
管理職を続けるのか。仕事の持ち方を変えるのか。誰かの力を借りるのか。それとも環境を変えるのか。
答えを出すのは、そのあとでも遅くありません。
目次
管理職を辞めたいほどつらい時、結論を急がなくていい
ストレスや無力感で「何をしたらいいかわからない」時に起きていること
管理職がつらい時の対処法 対処法① 自分の状態を整える 対処法② 仕事から頭を離せる状態をつくる
仕事が頭から離れない時は「未完了」を整理する (ここからは、 LOUNGE.会員限定公開 )
未完了を整理して、頭に余白をつくる5ステップ
少し余白が戻ったら、「何を辞めたいのか」を改めて考える
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管理職を辞めたいほどつらい時、結論を急がなくていい
管理職をしていると、自分がつらい時でも仕事は待ってくれないと感じて必要以上のプレッシャーがかかる時もありますよね。
部下から相談が来る。
トラブルが起きる。
上司から判断を求められる。
チームの成果も止められない。
そんな毎日が続けば、
「もう管理職を辞めたい」「自分には無理なのかもしれない」と考えることがあります。
でも、 疲れ切っている時に、人生やキャリアの大きな結論まで一緒に出す必要はありません。
まず考えたいのは、
『今の自分は、これからのことを十分に考えられる状態だろうか?』 ということです。
管理職を辞めることも一つの選択肢です。
ただ、役職そのものがつらいのか、仕事量が多すぎるのか、上司との関係なのか、チームの状況なのか、それとも心身に余力がなくなっているのか。
ここを分けて考えられるようになると、「辞める・耐える」以外の選択肢が見えてくることがあります。
ストレスや無力感で「何をしたらいいかわからない」時に起きていること
管理職がつらい時に苦しいのは、仕事が多いことだけではありません。
「あれも解決していない」
「あのメンバーのことも気になる」
「今月の数字もどうにかしなければ」
「でも、何から手をつければいいかわからない」
考えることが増え続けると、 「何をしても変わらない」「もう自分にはどうしようもない」という無力感 につながることがあります。
そんな時に、さらに自分へ、「管理職なんだから頑張らなければ」と仕事を足していくと、考えるための余白まで失ってしまいます。
必要なのは、すべての問題を一気に解決することではありません。
まず、考えられる自分を取り戻すことです。
管理職がつらい時の対処法
対処法① 自分の状態を整える
そこで、一度確認してほしいのが、 睡眠・栄養・運動・環境 の4つです。
きちんと眠れているか。食事をとれているか。身体を動かす時間があるか。仕事から離れられる時間や場所があるか。
とても基本的なことに見えますし、追い詰められている管理職の方の中には「そんなこと言ってられない」と苛立ちや焦りを感じる方もいるのではないでしょうか?
でも、管理職として本当に仕事と向き合いたい時ほど、ここを後回しにしないことが、非常に重要なポイントです。実は 管理職の睡眠がチームのエンゲージメントに関連している という調査も出ています。
これは、2014年に管理職を対象とした研究で、リーダーの前夜の睡眠の質や量と、その翌日の部下への関わり、さらにチームのワーク・エンゲージメントとの関連も報告されています (Barnes et al., 2014) 。
厚生労働省も、睡眠と休養、身体活動を健康づくりの重要な要素として位置づけています。
(厚生労働省 『健康づくりのための睡眠ガイド2023』 , 2023/『 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』 , 2024公表)
自分の状態を整えることは、仕事から逃げることでも、手を抜くことでもありません。
自分がよりよく判断し、部下やチームに向き合える状態をつくることも、管理職として必要な仕事の一つです。
眠れない、食事がとれないなど心身の不調が続いている場合は、仕事の整理だけで解決しようとせず、産業医や医療機関など専門家への相談も優先してください。
対処法② 仕事から頭を離せる状態をつくる
ただ、「休んだ方がいいのはわかっている。でも休めない」という人もいると思います。
身体は家にいるのに、頭の中ではずっと仕事をしている。
仕事から心理的に離れる「心理的デタッチメント」についてのメタ分析では、仕事から心理的に離れられることが、疲労の少なさ、睡眠、ウェルビーイングなど複数の状態と関連することが示されています。( Wendsche & Lohmann-Haislah, 2017 )
つまり、時間だけ休みにしても、頭の中に仕事が残り続けていれば、十分に離れられないことがあります。
では、どうしたら頭を仕事から離しやすくなるのでしょうか。
仕事が頭から離れない時は「未完了」を整理する
ここで大切になるのが、 頭の中に残っている「未完了」を整理すること です。
未完了の目標について調べたMasicampo & Baumeisterの研究では、終わっていない目標は別の課題を行っている時にも思考へ入り込みやすい一方、 「いつ、どのように行うか」という具体的な計画を立てることで、その認知的な干渉が軽減した ことが報告されています( Masicampo & Baumeister, 2011 )。
ここで重要なのは、 全部終わらせなければ休めない、ということではありません。
「これは自分がやる」
「これは今はやらない」
「これは誰かにお願いする」
と、 未完了のものをどう扱うかまで決めること です。
頭の中だけで抱えていたものを外へ出し、扱い方を決める。
それだけでも、「何をしたらいいかわからない」という状態から抜けるための一歩になります。
Good Team でも、管理職の方と対話する時には、すぐに答えを出すことより、まず今抱えているものを一緒に整理し、「自分が本当に向き合うことは何か」を見つけていく時間を大切にしています。
では実際に、頭の中にある未完了をどのように整理していけばよいのでしょうか。
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未完了を整理して、頭に余白をつくる5ステップ
STEP1|4象限を使って、頭の中の未完了を洗い出す
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