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プレイングマネージャーに大切なこと|マネジメントの余白をつくる「手放す」設計

プレイングマネージャーとして日々現場の業務もこなしながらなかなかマネジメントに手が回らず困っている管理職

プレイヤーとしての業務も担うプレイングマネージャーは、自分の担当業務を進めながら、メンバーの支援、進捗管理、意思決定、他部署との調整などを行わなければなりません。


目の前のプレイヤー業務を優先しているうちに、チームの方向性を考えることや、メンバーと対話すること、チーム全体の課題を見立てることが後回しになることもあります。


しかし、これは管理職本人の時間管理能力だけの問題ではありません。

管理職に仕事や判断が集中している、メンバーへ仕事を任せる基準が曖昧になっている、会議や確認作業が増え続けているなど、仕事や役割の設計そのものに原因がある場合があります。


プレイングマネージャーに大切なのは、仕事を「やめる・減らす・任せる・仕組み化する」ことで、管理職本来の役割を果たす時間と余白を設計することです。

空いた時間でマネジメントを行うことではありません。


この順番を間違えると、ズルズルと忙しい不のループに陥ります。先に時間と余裕の設計を行うことが大切です。


この記事では、管理職自身とチームの仕事を見直し、本当に必要なマネジメントへ時間を使える状態をつくる方法を解説します。


<目次>



プレイングマネージャーに大切なのは、マネジメントの余白を設計すること


プレイングマネージャーは、目の前のプレイヤー業務を優先しているうちに、


  • チームの方向性を考える

  • メンバーと対話する

  • チーム全体の課題を見立てる

  • 役割や仕事の進め方を見直す

  • 中長期的な育成を考える


といった、本来のマネジメント業務が後回しになることがあります。


これは、管理職本人の時間管理能力だけの問題ではありません。

管理職に仕事や判断が集中している、メンバーへ仕事を任せる基準が曖昧である、会議や確認作業が増え続けているなど、仕事や役割の設計そのものに原因がある場合があります。


プレイングマネージャーに必要なのは、空いた時間でマネジメントをすることではありません。

マネジメントを行う時間を先に確保できるように、管理職自身とチームの仕事を設計し直すことです。


余白は、管理職が楽をするためのものではありません。

チーム全体を見渡し、考え、判断し、メンバーを支援するという、管理職本来の役割を果たすために必要な時間です。



仕事を手放す4つの選択肢|やめる・減らす・任せる・仕組み化する


仕事を手放すことに対して、

「問題が起きたらどうしよう」

「これまで続けてきたのだから、必要なのではないか」

「手を抜いていると思われないだろうか」


などと不安を感じる管理職もいるでしょう。


しかし、仕事を手放すことは、責任を放棄することではありません。 チームの目的や成果に照らして、今の仕事の持ち方や進め方が適切かを見直すことです。


手放し方には、次の4つがあります。

選択肢

見直す内容

やめる

目的を終えた仕事や、成果への貢献が低い仕事を廃止する

減らす

頻度、対象、確認項目、会議時間、求める完成度を見直す

任せる

責任、権限、判断基準、支援方法を明確にしてメンバーへ渡す

仕組み化する

管理職が毎回確認・判断しなくても進む業務プロセスをつくる


すべての仕事を、すぐに廃止する必要はありません。 月4回の会議を月2回にする、一部の確認をメンバーへ任せる、判断基準を共有して承認回数を減らすなど、小さく見直すこともできます。 大切なのは、仕事を減らすこと自体ではなく、そこで生まれた時間や人員を、本当に成果につながる活動へ振り向けることです。



何をやめ、何に集中するかを決める質問


仕事を手放すときは、単に負担の大きい仕事から削るのではなく、チームが目指す成果への影響から判断する必要があります。


次の問いを使って、現在の仕事を見直してみましょう。


  • この仕事は、何の成果を生むために行っているのか

  • 今も続ける必要があるのか 管理職自身が行う必要があるのか

  • 頻度や対象、確認項目を減らせないか

  • メンバーへ任せるために、何を明確にする必要があるか

  • 仕組みを変えることで、確認や判断自体を減らせないか

  • 一つ変えることで、ほかの仕事も減らせるものは何か

  • 生まれた時間を、どのマネジメント業務へ使うのか



そして仕事が多すぎて、何から手をつければよいか分からないときに、特に考えてみたい質問があります。


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それを行うことで、ほかの仕事が容易になる、

あるいは必要なくなるような一つは何か?

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これは、ゲイリー・ケラー、ジェイ・パパザンの著書『THE ONE THING』で紹介されている「フォーカシング・クエスチョン」をもとにした問いです。※1


この質問のポイントは、単に「今日一番急いでいる仕事」を選ぶことではありません。


一つ取り組むことで、その後に続く仕事が楽になったり、必要なくなったりする、最も影響の大きな一手を見つけるための質問です。公式サイトでも、次の行動を容易または不要にする「最初のドミノ」を見つける考え方として説明されています。※2


例えば、A、B、Cという仕事を順番に進めるよりも、先にDへ取り組むことで、


  • Bの作業自体が必要なくなる

  • Aにかかる時間を減らせる

  • Cをメンバーへ任せられる


ことがあります。


目の前にある仕事を順番に処理するのではなく、全体を見て、何から変えると効果が大きいのかを考えることが重要です。



手放して生まれた時間を、何に使うのか


仕事を手放す目的は、管理職の予定を空けることだけではありません。

そこで生まれた時間を、 チームの方向性を考える チームの現在地と課題を見立てる 何に集中するかを判断する メンバーと対話する 役割や仕事の進め方を整える といった、管理職本来の仕事へ使うことが大切です。


管理職の社外メンターサービスGood Teamでは、この一連のマネジメントを「指す・見立てる・決める・動かす」という4つの能力で整理しています。



チームの課題と、次の一手を整理したい方へ


「何を優先すればよいか分からない」

「やることばかり増え、仕事を減らせない」

「チームの課題を、どこから整えるべきか判断できない」

このようなときは、一度チーム全体を俯瞰し、現在地と取り組む順番を整理する必要があります。


管理職の社外メンターサービス「Good Team」では、「管理職役割12ステップ」※3を土台に、


管理職が対話を通じて課題を整理し、次に取り組む行動を明確にしているミーティングの様子
  • 管理職自身が抱えている仕事や判断を整理する

  • 何を続け、何を手放すかを決める

  • メンバーへ任せる範囲と支援方法を整理する

  • マネジメントへ使う時間を確保する

  • 職場で実践し、結果を振り返る


という流れを通じて、自分のチームに必要な一手を判断するためのマネジメントの型を身につけていきます。


支援の受け方は、ご自身の課題や学び方に合わせて選べます。


▼管理職のパーソナルメンタリング

社外メンターとの個別の対話を通じて、自分のチームの課題や判断の迷いを整理します。

(パーソナルメンタリングの詳細)


▼グループメンタリング「チェンマネBOOTCAMP」

社外メンターや他の管理職とともに、多様な視点を得ながら取り組むグループトレーニングです。

(チェンマネBOOTCAMPの詳細)


▼ご利用のご相談・お問い合わせ

個人の管理職の方からのご相談だけでなく、管理職育成やチーム課題を抱える企業からのご相談も承っています。お気軽にご連絡ください。



管理職のお悩み「よくある質問」


プレイングマネージャーに大切なことは何ですか?

プレイングマネージャーに大切なのは、プレイヤー業務とマネジメント業務の両方を抱え込むことではなく、マネジメントを行う時間と余白を設計することです。

そのために、管理職自身の仕事をやめる・減らす・任せる・仕組み化する必要があります。



マネジメント業務の時間を確保するにはどうすればよいですか?

空いた時間でマネジメントを行おうとせず、方向性を考える時間、メンバーと対話する時間、チームを見立てる時間を先に確保します。そのうえで、管理職自身が抱えている業務や会議、確認作業、意思決定の方法を見直します。



管理職がやめる仕事は、どのように決めればよいですか?

チームが目指す成果への貢献度、現在も続ける必要性、ほかの仕事との重複、頻度や対象を減らせないか、メンバーへ任せられないか、仕組み化できないかという観点から判断します。



この記事を書いた人

山田 聖子|MASAKO Yamada

株式会社Hitoiro 代表/管理職の社外メンターサービスGood Team代表


管理職の社外メンターサービスGood Teamを運営する株式会社Hitoiro代表取締役 山田聖子

成人発達理論をベースに、管理職自身の実践を起点にしながら、一人ひとりの強みや経験を生かし、チームとして成果を出すための判断や関わり方を扱うリーダーシップ開発に取り組んでいる。社外メンタリングを通じて、これまで延べ1,000人以上の管理職の支援に携わってきた。



参考文献・本記事に記載のフレームについて

※1 ゲアリー・ケラー、ジェイ・パパザン著、門田美鈴訳『ワン・シング―一点集中がもたらす驚きの効果』SBクリエイティブ。

本記事では、同書で紹介されている「フォーカシング・クエスチョン」を、管理職がチームの優先順位や仕事の取捨選択を考えるための問いとして活用しています。


※2 THE ONE Thing, “How to Prioritize Your Life With 2 Simple Questions,” 2017年3月28日。

同サイトでは、「フォーカシング・クエスチョン」を、その後の行動を容易にする「最初のドミノ」を見つける問いとして説明しています。


※3 「管理職役割12ステップ」は、学習院大学名誉教授・今野浩一郎先生のアドバイスのもと、Good Teamが独自に開発しているマネジメントフレームです。


管理職の社外メンターサービスGood Teamのマネジメント課題整理%ご利用相談受付中

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