成果を出せと言われ続ける管理職が「本当にやるべき3つのこと」(6/25開催)
- 株式会社Hitoiro
- 3 日前
- 読了時間: 6分
更新日:23 時間前

開催:2025年6月25日(水)19:30〜21:30
場所:オンライン開催(Zoom)
参加者:11名(管理職・マネジメント層(課長、部長))
2025年6月25日(水)、Good PASS会員を対象に、管理職向け「マネジメント研究会」の第1回目を開催しました。
今回のテーマは「成果を出せと言われ続けた管理職が、本当にやるべきこととは何か」。
スキルや知識の習得だけでは突破できない現場のジレンマや孤独に対し、講師の髙橋実さんのリアルな失敗経験をもとに、あらためてマネジメントの“原点”を問い直す時間となりました。
成果に向けて管理職がまず立ち返るべきシンプルな行動とは何か?
「観察する」「聴く」「記録する」という3つの行動の意味と実践方法を軸に、髙橋さんの失敗事例からの気づきや学びを受け、参加者同士の対話や研究を通じて、マネジメントを複雑にする原因とそこから抜け出すヒントを丁寧に掘り下げていきました。
それぞれの現場に立ち戻ったとき、明日からの関わり方が少し変わる。
そんな、“知識ではなく行動が変わる学び”をめざした研究会の様子を、以下にレポートとしてまとめています。

🎥 アーカイブ動画
※ Good PASS「Luminary会員」限定で視聴いただけます。
※ 上記はLuminary会員限定のアーカイブ視聴ページです。Light会員、Grow会員でセッションにご参加の方へは視聴専用の別途動画リンクをメールにてご案内しておりますのでご確認ください。
🟩 開催の背景
成果を出し続けることを求められる管理職。そのプレッシャーのなかで、かつてはトッププレイヤーとして結果を出していたにも関わらず、「管理職になってから成果が出せなくなった」という現実に直面する方が増えています。
マネジメントにおいて求められることは年々増え続け、スキルやフレームの習得に追われる日々。
それでも「成果が出ない」「部下が動かない」という状況に苦しむ現場は多く、焦りや迷いが積み重なっていくのが実情です。
🟩 今回の狙い
今回の研究会では、マネジメントの“成功事例”ではなく“失敗経験”にこそヒントがあると捉え、講師・髙橋実さんのリアルなストーリーから、マネジメントの原点を見つめ直す機会を設計。
✔ 成果を生むために、本当に見るべきものは何か ✔ 行動を変える前に整えるべき“土台”とは何か ✔ 複雑化した現場で、マネジメントをどうシンプルに捉え直すか
マネジメントで成果を出すために本当に必要なシンプルな行動に立ち返りながら、管理職としての関わり方を見直し、現場で「成果を生む関係性」を築くヒントを持ち帰ること。
それが今回の研究会の狙いです。
🟩 今回のプログラム

🟩 受講前の参加者の課題感(一部抜粋)
参加者の多くが、以下のようなマネジメントの難しさに直面していました。
1. 組織と人の変化に伴う“マネジメントの複雑化”
組織やチーム規模の拡大で、対応範囲や難易度が急増
多忙・多役割により、「何が本当にやるべきことか」が見えづらい
現場の課題に追われ、整理する時間も視点も持てないまま日々が過ぎている
2. メンバーの多様性と関係性の難しさ
年上の部下や経験差のあるメンバーとの距離感・接し方に迷いがある
若手メンバーの育成や自律的な行動をどう促せばよいかが分からない
指示や管理ではなく「自走するチーム」をどう実現するか模索している
3. 自身の役割・キャリアへの不安
黒子的な業務に徹しすぎていて、自分の価値が見えにくくなっている
自社内でしか通用しないスキルへの偏りに不安を感じている
自分のマネジメントはこれでいいのか?という漠然とした迷いがある
🟩 講師からの研究テーマ

「マネージャーに求められるものも、身に着けるべきスキルも多すぎる」――。
これは、今回の研究会で講師が最初に提示した問いかけのひとつです。
成果を求められ、コンプラも育成も現場対応も…と、管理職が担う領域は広がるばかり。多くの参加者からも「とにかく複雑になりすぎている」「何から手をつけたらいいかわからない」といった声があがっていました。
そんな現実に対して講師が投げかけたのは、
「スキルやテクニックを学ぶ前に、もっとシンプルなことってあるんじゃないの?」
という根本的な問いです。
この問いが、今回の研究会の全体を貫く“研究テーマ”として据えられ、参加者一人ひとりの現場感と結びつきながら掘り下げられていきました。
🟩 研究&学びと気づきの共有(振り返りまとめ)
1. 「記録」の意味を問い直す時間に
多くの参加者が、日々のワンオンワンやメンバーとの対話において「記録をどう取るか」に悩みを抱えていました。
記録が目的化してしまい、負担に感じる
忙しさの中でメモを取る余裕がない
オンラインやリモート環境では紙やツールの活用が難しい
こうした中で、講師や参加者から次のようなヒントが共有されました:
“きれいに整理”ではなく、相手の言葉をそのままメモするだけでOK
記録を見せながら書くことで、心理的な距離が縮まる
記録は「信頼関係の土台をつくるもの」と捉えると、視点が変わる
録音やチャットでの記録も選択肢。完璧を目指さないライトさが大事
2. 教育の現場に学ぶ「事実の蓄積」というアプローチ
ある参加者からは、教育現場で活用されている「エンマ帳(観察記録)」の考え方が紹介されました。
評価よりも先に、まず“事実”だけを丁寧に書き留める
主観や解釈を入れず、出来事や言動をそのまま記録する
それを積み重ねていくことで、メンバーへの理解が深まり、信頼が育まれる
この姿勢は、日々のマネジメントにも通じるものであり、組織成果を支えるコミュニケーションの出発点として再認識されました。
3. 「10秒の会話」が信頼を育てる
挨拶時に10秒だけ“ひと言テーマの会話”を自分に課すというシンプルな工夫が共有されました。
たとえば「今日ちょっと疲れてる?」という声かけから自然に会話が生まれ、相手の情報が少しずつストックされていく。
この繰り返しが信頼関係を築く第一歩となる。
参加者からは、「そんな短いやりとりでも意味があるのか」との驚きとともに、「それなら自分にもできそう」と勇気づけられた声も上がっていました。
🟩 参加した感想(一部抜粋)
「当たり前」ができていない。マネジメントの基盤となるリーダーシップを見直す時間だった
日々行っている挨拶や雑談などのコミニュケーションから、記録といった行動が、マネジメントの基盤であることに気づかされた。
忙しさから最も重要なコミニュケーションを蔑ろにしていることに気づき、自らを改める場になった。
「忙しいからできない」ではなく、「どうしたらできるか」をディスカッションし、できる実感まで持てたことがありがたかった。
「完璧を目指さなくていい」という安心感
記録も会話も、すべてをきれいにやろうとするのではなく、「続ける」こと、「見ているよ」という姿勢が信頼につながるという視点が共有され、もっとシンプルにメンバーと関わろうと思えたことで気が楽になった。
「管理職としての関わり方」が明確に
評価よりも観察、指導よりも理解。小さな積み重ねが、成果を生む組織づくりに直結していることを実感できた。
🟩 Good PASS ベーシック勉強会とは?
