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管理職のリーダーシップ成長に成人発達理論が重要な理由

  • 3月3日
  • 読了時間: 7分

更新日:3月4日


管理職としてリーダーシップ力を高めることは、チームの成果を左右する大切な要素ですよね。

私が、管理職のメンタリングサービス「Good Team」をスタートし、すでに1,000名を超える管理職の方々、経営者・人事の方々と接する中で日々感じるのは、

単にマネジメントスキルを増やすだけでなく、管理職自身の「リーダーシップの成長」の中でも真に必要なことを見定め、その「成長の質」を深めることが重要だということです。

そこで今回は、成人発達理論に注目しながら、管理職のリーダーシップ成長にどう役立つのか、そして社外メンタリングの効果についてもお話ししたいと思います。


成人発達理論とは何か?リーダーシップ成長にどう関わるのか

成人発達理論は、ハーバード教育大学院のロバート・キーガン(Robert Kegan)教授が提唱したもので、私たちが大人になってからも成長し続ける過程を示す理論です。

多くの人は、"成長"というと「経験を積む=水平的成長」と考えがちですが、私は管理職に最も重要なのは成人発達理論でいう「垂直的成長」です。

  • 水平的成長:

    知識やスキルを増やすこと。例えば、新しいマネジメント手法を学ぶこと。

  • 垂直的成長:

    物事の捉え方や考え方の深まり、視野の広がり。価値観や自己理解が進むこと。


管理職に求められるのは、単なるスキルアップだけでなく、複雑な状況を多角的に理解し、柔軟に対応できる「垂直的成長」です。これがリーダーシップ力の本質的な向上につながります。

例えば、部下の多様な意見を受け止め、チーム全体の方向性を調整する際、単に知識が豊富なだけではなく、状況を俯瞰し、感情や価値観の違いを理解できる力が必要です。これが垂直的成長の成果と言えるでしょう。


成人発達理論を学ぶ管理職のイメージ

管理職が「垂直的成長」に力を入れることの重要性

私自身も管理職として、日々の業務に追われる中で「もっと深く成長したい」と感じることが多々あります。垂直的成長に注力することで、次のようなメリットが得られます。

  • 複雑な問題に対する対応力が上がる

    物事を多面的に捉え、根本原因を探る力がつきます。

  • 自己理解が深まる

    自分の価値観や感情の動きを理解し、冷静に判断できるようになります。

  • チームメンバーの多様性を尊重できる

    部下の個性や背景を理解し、適切なサポートが可能になります。


たとえば、ある管理職の方は、垂直的成長を意識して自己理解を深めた結果、部下とのコミュニケーションが劇的に改善し、チームのエンゲージメントが高まったと話していました。これはまさに、リーダーシップ力の向上がチームの成果に直結した好例です。

また、経営者や人事の方なら、この3点を見るだけでも、VUCA時代やBANI時代と言われる変化の激しい今だからこそ重要なことだと感じられる方も多いと思います。


管理職の社外メンタリングの効果と活用法

管理職の垂直的成長を促すために、社外メンタリングは非常に効果的です。 社内の環境だけでは気づきにくい視点やフィードバックを得られるからです。


社外メンタリングのメリット

  • 客観的な視点が得られる

    社外のメンターは、課長・部長・執行役員などの立場に応じて必要なポイントを押さえながらも、組織外の第三者として、率直なフィードバックと意見をくれます。

  • 新しい考え方や手法に触れられる

    自社の文化や、管理職自身の価値観だけに偏った世界での思考や手法ではなく、異業種や異なる経験を持つメンターから学ぶことで、視野が広がり、可能性が広がります。

  • 孤立感の軽減

    現代の日本の企業組織では、管理職は孤独を感じやすい構造上の問題も多く、なかなか社内に利害関係のない本音で相談できる相手がいないことも多いです。 ですが、社外メンターは程よい距離感で、利害関係もないため、定期的な対話が心の支えになります。

    また、もし担当のメンターが「キャリアコンサルティング」や「コーチング」などの対人支援資格を保有しているならば効果はさらに高まります。


具体的な活用法

  1. 定期的な面談を設定する

    月に1〜2回程度、じっくり話せる時間を確保しましょう。

  2. 課題や悩みを具体的に伝える

    漠然とした相談よりも、具体的なテーマを持つと効果的です。 さらに、ありたい姿や目標(5W1H)が明確なほど進む方向性を定めて共に考えることができます。

  3. フィードバックを受け入れ、実践に活かす

    メンターの意見を素直に受け止め、行動に移すことが成長の鍵です。 そのため、メンター選定はとても重要。 「自分が心地よく対話ができるか」「自分の課題解決の経験があるか」など、そのメンターが管理職ご自身にとってフィードバックをやアドバイスを受け入れられやすい相手であるかどうかを確認することが大切です。


私も、いまだに社外メンタリングを受けていますが、普段の業務では気づけなかった自分の思考のクセや、チーム運営の盲点に気づくことができました。これがリーダーシップ力の向上に直結したのです。

そして、社外メンターへ相談することを継続することで、格段に意思決定と行動のスピード感が上がっている実感があります。

社外メンタリングの対話風景

管理職のリーダーシップ成長に役立つ具体的なステップ

ここからは、成人発達理論を踏まえた垂直的成長を促すために、私が実践して効果を感じた具体的なステップをご紹介します。

1. 自己理解を深める時間を持つ

  • 日記やジャーナリングで感情や思考を整理する

  • 自分の価値観や信念を書き出してみる

2. 一人の時に、自分の意見や感情を発言する

独り言で構わないので、

  • 自分の感情や考えを一言でアサーティブに発する練習をする

  • 鏡の前で、自分の意見や感情を発言する際の自分の表情を知る

  • 発する言葉を調整しながら、自分を生かしたリーダーシップのイメージを形成していく

3. フィードバックを積極的に求める

  • 部下や同僚、上司からの意見を受け入れる姿勢を持つ

  • 社外メンターからの視点も取り入れる

  • 利害関係のない他社の管理職の視点も取り入れる

4. 多様な視点に触れる

  • 同じ立場や役職の、他者の管理職との交流をもつ(管理職コミュニティなど)

  • 日々同じ環境で、同じ人間関係の中では「無意識に」思考と行動に制限がかかることを認識する

5. 振り返りと実践を繰り返す

  • 垂直的成長を意識した振り返りを行う

  • 日々の行動を振り返り、自分を褒められるGoodな部分を3つあげる

  • その上で、改善点を見つける

  • 小さな変化を積み重ねていく


これらのステップは、垂直的成長を促し、リーダーシップ力を自然に高めてくれます。焦らず、少しずつ取り組んでみてくださいね。


これからの管理職に求められるリーダーシップとは

現代の管理職には、単に指示を出すだけでなく、チームの多様なメンバーをまとめ、個々の強みを活かしながら成果を出す力が求められています。成人発達理論に基づく垂直的成長は、そのための土台作りに最適です。

また、Good Teamは、人を生かし、チームで成果を出したい管理職を支援する社外メンタリングサービスです。このようなサービスを活用することで、孤立しがちな管理職の方も安心して成長の道を歩めるでしょう。

私たちが目指すのは、管理職のエンゲージメントとチーム力を高め、持続可能なリーダーシップを育成すること。あなたもぜひ、垂直的成長をサポートしてくれるGood Team(管理職の社外メンターサービス)を活用してみてはいかがでしょうか。


次の一歩を踏み出すために

リーダーシップの成長は一朝一夕にはいきません。 でも、成人発達理論を理解し、垂直的成長に力を入れることで、確実に変化を感じられるはずです。 社外メンタリングを活用しながら、自分自身の成長を楽しんでください。

もし、どこから始めればいいか迷ったら、まずは自分の価値観や考え方を見つめ直すことから始めてみましょう。そこから新しい気づきが生まれ、リーダーとしての幅が広がっていきます。

Good Teamでは、どのように成長していけばいいかなどご利用のご相談も承っております(無料)

あなたのリーダーシップが、チームの未来を明るく照らすことを心から願っています。 この記事が、あなたのリーダーシップ成長のヒントになれば幸いです。

ぜひ、日々のマネジメントに役立ててくださいね。

この記事を書いた人

山田 聖子|MASAKO Yamada

株式会社Hitoiro 代表/管理職の社外メンターサービスGood Team代表


株式会社Hitoiro 代表取締役 山田聖子|管理職の社外メンターサービス代表

成人発達理論をベースに、管理職自身の実践を起点にしながら、一人ひとりの強みや経験を生かし、チームとして成果を出すための判断や関わり方を扱うリーダーシップ開発に取り組んでいる。

社外メンタリングを通じて、これまで延べ1,000人以上の管理職の支援に携わってきた。



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