新任管理職が着任直後に知っておくべきチーム作りのヒントとは?
- kanotakeru0421
- 2024年12月5日
- 読了時間: 8分
更新日:1月27日

「新任管理職として、チームをどう率いていけばいいのだろう」
「メンバーとの関係づくりは、どこから始めればいいのか」
管理職に昇進し、新たなチームを任された時には、こうした不安を抱える人もいるのではないでしょうか。
管理職として歩み始める最初の3ヶ月は、チームとの信頼関係を育み、共に成長するための土台づくりの時期です。
この大切な時期に、メンバーとの距離を縮め、みんなで目指す方向を見つけることができれば、その後のチーム作りもより実り多いものとなっていきます。
この記事では、新任管理職としての着任直後に押さえておきたいチーム作りのポイントを紹介します。
特に、メンバーとの信頼関係構築から、チームの方向性の示し方、コミュニケーション基盤の整備まで、すぐに活用できる実践的なヒントをお届けします。
1. まずはチームの現状把握から始める
メンバー一人ひとりとの関係を構築する
着任直後は、このチームで一人ひとりのメンバーが働きがいを持って成果を出せるようにマネジメントしていくために、まずはチームメンバー全員と個別の時間を設け、各メンバーの経験やスキル、現在の役割、キャリアの希望などについて理解を深めることが重要です。
この時、業務上の課題や悩み、大切にしている価値観を把握することももちろんですが、何よりもメンバー一人ひとりを、人として尊重する気持ちをもち、相手を「知る」ようにしましょう。
関係性をつくっていくにあたり、相手を知ることと同じくらい大切になってくるのが、管理職自身のことを、メンバーに知ってもらうことです。
自分はどんな経験をしてきたのか、管理職として出発するにあたり、どんな気持ちなのか。何を大切にチームを運営していきたいのか。飾る必要はありません。自分についてありのままに語ってみてください。
新しい管理職を迎えいれるメンバーも、あなたがどんな人なのか気になっているはずです。
自分自身もまた、一人の人間として相手に知ってもらう。一方的にあれこれを聞き出すのではなく、オープンマインドをもち、新しい関係作りに臨んでみましょう。
組織全体やプロジェクトの状況を把握する
チーム全体の状況を客観的に把握するためには、現在進行中のプロジェクトの進捗状況や、チームがもつ強み、改善が必要な領域を明確にする必要があります。
前任者からの引継ぎや、個々のメンバーへのヒアリングを通じ、組織状態や業務の取り組みに関する情報を集めてみましょう。
全体を把握する上では、チーム内の状況だけでなく、他部署など関わり合いのあるステークホルダーとの連携状況や関係性についても、目を向けてみてください。
課題や改善点が、チーム内だけに落ちているとは限りません。最初の段階でできるだけ丁寧に現状を把握することで、手を打つべきポイントが明らかになり、その後の取り組みもスムーズに進めることができます。
チームの雰囲気と文化の理解する
現在のコミュニケーションスタイルや意思決定のプロセス、暗黙のルールや慣習についても理解していきましょう。
新任管理職として、新しい変化や今までとは違うことに取り組みたい気持ちも出てきますが、まずは今ある組織文化を理解し、尊重してみてください。
新鮮な目で見つめると、気になる点や改善すべき点も見えてきますが、今のやり方や文化にも、必ずそれを形づくった理由や背景があります。
いきなり否定するのではなく、なぜそうなっているのか?どんな経緯があったかを知ることから始めましょう。
雰囲気や文化を変えることは、難しく、時間もかかります。最初から焦らず、丁寧に理解しながら進めていきましょう。
2. 新任管理職として信頼関係を築くための基本姿勢
否定ではなく、傾聴と対話の重視
まずはメンバーの意見や提案に真摯に耳を傾け、焦らず質問を通じて理解を深めていきましょう。
相手は新任管理職として着任したあなたのことをよく見ています。自身の振る舞いや聞き方など、非言語コミュニケーションにも注意を払い、批判や否定を避けつつ対話をしていきましょう。
チームへの変化は段階的に
既存の仕組みや習慣を尊重しつつ、チームの成果に向けて必要な変更は段階的に進めましょう。
変更を進める時は、リーダーの独断ではなく、メンバーの意見を取り入れつつ、変更の背景や目的を丁寧に説明してみてください。新任管理職だからこそ、丁寧にチームと協同することが大切です。
新任管理職自身の積極的な自己開示
新任管理職として、チームに対する方針や考え方を明確に伝えながら、自身の経験や大切にしている価値観も共有することが重要です。
最初は難しいかもしれませんが、自分が苦手なことや弱みについても伝えることは、相互に助け合う意識をつくることにも繋がります。
3. 方向性を示し、チームをまとめる
ビジョンの明確化
チームの存在意義と目指す方向性を明確に示すことは、新任管理職の重要な役割です。経営戦略と紐づけつつ、どんな未来を作りたいのか、何を実現していくべきなのかを見える化しましょう。
目標の設定と共有
ビジョンの実現に向け取り組むべき具体的な目標の設定も必要です。具体的な成果目標を設定する際は、組織全体の目標との整合性を確保しながら、時にはメンバーとのコミュニケーションも通じて共有と合意形成を図りましょう。
決めた目標はぶれることなく、新任管理職であっても責任をもってメンバーとチームに伝達し、達成に向けてチームを挙げて取り組みましょう。
メンバーとの期待値のすり合わせ
各メンバーの役割と責任を明確にし、評価基準の透明性を確保することで、チーム全体の方向性が定まります。また、個々のメンバーの成長機会を提示し、定期的なフィードバックの機会を設けることで、継続的な成長を支援することができます。
チーム全体のアクションプラン策定
目標の達成に向けた優先課題を設定し、具体的なマイルストーンを示すことで、チームの進むべき道筋が明確になります。必要なリソースを確保し、適切な進捗管理の方法を確立することで、走りだした後も混乱することなくチーム運営が行えます。

4. コミュニケーション基盤を整備する
1on1ミーティングの活用
定期的な1on1ミーティングは、新任管理職がメンバーとの信頼関係を築く重要な機会です。
目的と議題を明確にし、効果的な質問とフィードバックを行うことで、メンバーの成長と課題解決を支援することができます。また、これらの対話の記録を残し、定期的な振り返りを行うことで、継続的な改善につなげることができます。
チームミーティングの設計
目的に応じた会議体を設計し、チーム全体の進捗や状態の目線合わせ、目標に向けたアクションについて議論を行いましょう。できるだけ全ての参加者が発言機会を得られるよう配慮し、決定事項を明確に共有することで、チーム全体の方向性を揃えることができます。
情報共有の仕組み作り
定期的な報告の仕組みを確立し、適切なツールを選定・活用することで、効果的な情報共有が可能となります。特に緊急時の連絡体制を整備し、必要な情報への素早いアクセスを確保することは、チームの円滑な運営に不可欠です。
5. チーム内の役割と責任の明確化
役割の明確化
チーム作りに際しては、各メンバーの役割を明確化させておきましょう。それぞれの担当や役割を明確にすることで、新任管理職であってもチームの管理や運営がスムーズに行えます。
メンバーの能力を伸ばすアサインメント
役割や担当を決める際は、各メンバーのスキルと得意分野を把握し、参考にしましょう。得意なことを任せることも大切ですが、あえて苦手なことに挑戦することで新たな成長や能力開発にも繋がります。
難しすぎる役割ではなく、メンバーのレベルや関心なども考慮し、見極めることが大切です。
権限委譲の実践
適切な権限の委譲は、メンバーの成長とチームの効率化に不可欠です。新任管理職であっても、権限と責任の範囲を明確にした上で権限を委譲することは問題ありません。
任せることでメンバーの自主性と責任感を育むことができます。ただし、任せると同時に必要なサポート体制を整備し、結果に対する責任の所在を明確にしておきましょう。
まとめ:新任管理職としてチームを成功へと導くために
今回は新任管理職の方に向け、着任後のチーム作りにおける基本について解説しました。
チーム作りは一朝一夕にはできず、継続して構築し続けていくものです。
どんな困難にあたっても、メンバーを尊重し、試行錯誤を重ねながら、チームとともに成長していきましょう。
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