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コンパッション・リーダーシップ Day1:活動レポート

更新日:3 日前

チームの成果と信頼を両立する「コンパッション・リーダーシップの基礎」



はじめに ― 管理職へこの場をつくった理由

「リーダーが整っていなければ、チームも整わない。」


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開講の冒頭、Good Team代表の山田から管理職の皆様へお届けしたメッセージの一言です。


成果を出せているチームと、そうでないチーム。その差は何か。


山田自身の経験から見えてきたのは、管理職というリーダーの状態がチームの結果を左右しているという事実でした。


リーダーが疲弊しているとき、チームには不満や孤立が生まれる。逆に、リーダーが自分らしく働けているとき、メンバーも穏やかに成果へ向かう。その違いを数えきれないほど見てきた中で、山田は気づきます。


「チームの成果の前提には、“リーダー自身の整い”がある。」


この確信を裏づけたのが、ハーバード・ビジネス・レビューで紹介された研究でした。

成果を上げている組織ほど、リーダーが“自分に思いやりを持ち”、そのうえで“他者に思いやりを持ってマネジメントしている”。

現場の実感と理論が一致した瞬間、「まずリーダー自身が整うための学びをつくりたい」と思い、この講座が生まれました。


出所:「Compassionate Leadership: How to Do Hard Things in a Human Way」2022Rasmus Hougaard, Jacqeline Cater, Harvard Business Review Press  図:株式会社Hitoiroにて図式化
出所:「Compassionate Leadership: How to Do Hard Things in a Human Way」2022Rasmus Hougaard, Jacqeline Cater, Harvard Business Review Press  図:株式会社Hitoiroにて図式化



Day1のテーマ ― 成果と信頼を両立するコンパッション・リーダーシップ


初回となるDay1のテーマは、コンパッションを取り入れて、自分を整え、チームの成果と信頼を両立する「コンパッション・リーダーシップの基礎」


業界も職種も異なる5名の管理職が集まりました。

冒頭の自己紹介では、共通する“無理をしてきた経験”が語られます。


「忙しさの中で、自分を後回しにしていた」

「我慢することが思いやりだと思っていた」


これらの言葉は、コンパッションを“自分に向ける”という考えが、これまでのマネジメントにはほとんど存在しなかったことを示しています。


部下や組織を優先する誠実さが、いつの間にか“自分を責めるマネジメント”になっていた——。

その気づきが共有された瞬間、「自分を大切にすることが、結果的にチームを大切にすることになる」という新しい視点が場に広がっていきました。参加者たちの表情が、少しずつやわらいでいくのが印象的でした。



対話から生まれた気づき ― 思いやりの再定義

この日の中心テーマは、コンパッションを向ける3つの方向性。


  1. 自分へのコンパッション

  2. 他者へのコンパッション

  3. 他者から受け取るコンパッション


管理職のコンパッションリーダーシップ講座|管理職の社外メンターサービスGood Team

「人に頼るのが苦手」「助けてもらうのが下手」と語る参加者に、他の誰かが「それもコンパッションを“受け取れていない”状態かもしれませんね」と気づきをあたたかく伝えます。


その一言に、場の空気が変わりました。


“優しくする”ことを「与えること」とだけ捉えていた多くの管理職にとって、“受け取ることも勇気”という発想は新鮮でした。

「リーダーが信じて助けを受け取ると、チームも助け合えるようになる」という気づきが生まれ、参加者たちの中で“思いやり”の意味が静かに書き換えられていきました。


Good Teamの講座では、正解を教える代わりに、「自分の経験を語る」「他者の言葉を受け取る」ことで理解を深めます。

誰かの気づきが、他の誰かの勇気になる。その連鎖が、対話の中で自然と生まれていました。



実践 ― 管理職が感情を観察し、整えるセルフマネジメント

後半は、自分の感情を観察するセルフマネジメントのワーク。


テーマは「最近、自分を責めた出来事」


参加者は、そのときの感情や体の反応を丁寧に振り返ります。

「焦る」「肩がこわばる」「息が浅くなる」——その変化にただ気づく時間。


「注意を呼吸に戻すだけで、言葉の選び方が変わる」

「落ち着くとは、感情を抑えることではなく、気づいて扱うこと」


短いマインドフルネス体験の後には、「心にスペースができた」「今の自分を受け止められた」という声が上がりました。


理論で学んだ“整える”が、体感を通じて“自分の実感”に変わった瞬間。

リーダーが感情を整えることが、チームの信頼を支える第一歩になる——。


その確信を、全員がそれぞれの言葉で共有していました。



学び合いが生まれる場 ― Good Teamの管理職コミュニティ「Good PASS」


講座の終盤では、こんな声が聞かれました。

  • 「他社の管理職と話すことで、自分の思考のクセが見えた」

  • 「悩みを共有できる場があることで、もう少し力を抜いて向き合えそう」

  • 「現場のリアルを安心して語れるからこそ、学びが深まる」


Good Teamの講座は、知識を“受け取る”だけではなく、管理職同士が経験を“言葉にして共に育てる”場です。


それぞれが自分の現場を持ち寄り、他社の管理職と共に考えることで、視点が広がり、「人としてのリーダーシップ」を育てていく。

Day1は、まさにその学びの循環が生まれた時間となりました。


▼ Good PASS

Good Team講師紹介:植田 早紀

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🌼 成果と信頼を両立するリーダーへ

リーダーとしての挑戦は、孤独な場面の連続です。それでも、同じ立場の仲間と学び合い、支え合えることで、自分のリーダーシップを信じ直すことができる。


Good Teamは、管理職が人としての成長を続けながら、成果を生み、信頼されるチームを育てるための管理職コミュニティがあります。

次回Day2では、感情に振り回されないリーダーになるための『心を整えるセルフマネジメント』をテーマに、より深い実践と対話が続きます。




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