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なぜ、私たちはマネジメントに戸惑うのか?:活動レポート (7/29開催)


管理職12役割ステップ_11成果創出サポート

開催:2025年7月29日(火)19:30〜21:30

場所:オンライン開催(Zoom) 

参加者:6名(管理職・マネジメント層(課長、部長))

2025年7月29日(火)、管理職コミュニティ「Good PASS」のメンバーで、キャリア探究会の第1回目を開催しました。


今回は、時代変化に伴い、管理職のあり方も「ご褒美」から「罰ゲーム」へ変化してきて、責任過重、権限希薄、報酬対価の不一致、メンタル負荷が発生てきています。

そんな中、管理職にも「キャリア自律」を求められている現代。



「なぜ管理職を引き受けるのか、その意味は?」


管理職のバーンアウトや、退職も増えてきている中、この問いにキャリア探究会に参加した管理職の皆さんと共に向き合いました。


常に管理職が、自分の人生そのものに向き合いながら納得して管理職として働くためには?

その想いを、マネジメント現場を通して現実化するためにどうするのか?何をするのか?


共にディスカッションし向き合う2時間になりました。




🎥 アーカイブ動画

※ Good PASS「Luminary会員」限定で視聴いただけます。

管理職研修_メンバー成果の引き出し方アーカイブ動画

※ 上記はLuminary会員限定のアーカイブ視聴ページです。Light会員、Grow会員でセッションにご参加の方へは視聴専用の別途動画リンクをメールにてご案内しておりますのでご確認ください。


🔸開催の趣旨

「管理職であることに自分なりの意味付けをして、将来のキャリアの選択肢を増やす」


✔️ 管理職を引き受けることで、自分は何を得られるのか。

✔️ 管理職になることは自分にとってどんな意味があるのか。


この2つの問いを起点にして、対話と内省を重ねながら、気づきを得ていくことを大切にしたいと考えています。



🔸第1回キャリア探求会の狙い

「私はなぜ、マネジメントに戸惑っているのか?」を言葉にしてみること。

  • 自分がマネジメントに対して抱えているモヤモヤや違和感を棚卸ししてみる

  • 他の人の考えやフィードバックから、自分のマネジメントスタイルや可能性の“芽”を見つける

  • 「この方向でやってみようかな」と思える“自分軸”のヒントを得る



🔸今回のプログラム

  1. アイスブレイク

  2. ケーススタディ

  3. 管理職の罰ゲーム化を問い直す

  4. ワーク:自己探究「マネジメントの違和感マップ」

  5. 違和感の正体を探る:「管理職役割12ステップ」ワーク

  6. 本日の気づきのを学びへ(チェックアウト)

  7. 次回のクラスのご案内(21:30終了)


🔸 管理職のキャリアがスタートした時の気持ち


まずは、探求員の管理職キャリアの原点について率直に語る自己紹介タイム。

年齢も背景も異なる探求員たちのリアルな声が飛び交い、「なぜ管理職を引き受けたのか?」という問いが会の冒頭から深く立ち上がってきました。


  • 「正直ね、昔は“係長、課長、部長”って昇進していくのが当たり前の時代で…。やっとその階段に上がれた、っていう“ほっとした気持ち”があったんですよ。でも今振り返ると、本当に自分がやりたかったのかって問われると…うーん、どうだったかなって。」(製薬メーカー60代・男性)


  • 「私は、“自分の視点が広がるんじゃないか”と思って引き受けました。周りからも『おめでとう』って声をかけてもらって、なんだか“もう一度入社したみたいな気持ち”になったんです。新しい扉が開いた感じでした。」(自動車メーカー40代・男性)

  • 「実はうちの会社、小さいこともあって“今日から課長ね”って突然言われたんです(笑)。“何をしたらいいか分からない”って聞いても、明確な答えがなくて、そこからはもう“手探り”の毎日でした。」(システムエンジニア40代・女性)

  • 「私は30代後半まで“現場仕事が好き”で、マネージャーなんて興味ないって公言してたんです。でも、ある日、社長の一言でマネージャー就任が決まって。“え、私?”って感じでしたけど、ちょうど心のどこかで『このままでいいのかな』って思ってた時期だったので、“一回やってみよう”って腹をくくりました。」(IT企業40代・女性)


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<事例ワークから一緒に考える>

管理職キャリア探求会では、平井厚子メンターが提示してくれたケーススタディをもとに、探求員たちは自身の経験と照らし合わせて語り合いました。



💬 課長になってから起こるフラストレーションは?

「管理職になって初めて感じた戸惑いは?」という問いかけに、参加者の声はリアルに重なりました。上司との期待のズレ、権限なき責任、変化する人間関係…。多くの管理職が“いつの間にか孤立していた”経験を持ち、共感と学びが生まれました。


▼ 参加者の声

  • 「“自分らしくやっていい”って言われたのに、実際に提案したら“戦略性がない”って否定されて…。“どうすればいいの?”ってなりますよね…。部長と目指す方向が擦り合ってないって、相当ストレスだなって。」

  • 「“空気が変わる”って感じましたね。管理職になってから、周囲の距離感が変わってしまって。年上の部下にどう接していいか分からなくなって…。“マネジメントをしたくてなったわけじゃない”って感覚、すごくリアルにあったなって思い出しました。」

  • 「“武器を持たないまま放り込まれた”感覚でした。メンバーとの関係性も変わっちゃうし、なんかこう、“孤立”していく感じがありました。」

  • 「“何を軸に動けばいいか分からない”状態が一番きつかった。正解がないし、上からは丸投げ、下からは反応がない。管理職の初期ってほんと、“宙ぶらりん”なんですよ。」



💬 どんな時に管理職は罰ゲームに感じるのか?

「管理職は罰ゲームだ」と言われる背景に何があるのか。現場の声からは、“裁量がないのに責任だけが重い”“板挟みで誰にも相談できない”というリアルな苦しさが浮かび上がりました。自分もそうだったと語る声、そして“本当にそれでいいのか”という問い直しが始まります。


▼参加者の声

  • 「“自分で考えて行動していい”って言われても、実際には“決裁権はない”。なのに、責任だけは求められる…これって本当に“罰ゲーム”ですよね。」

  • 「“上司と部下の板挟み”。これは正直つらい。“自分で決めたことが、誰の支持も得られない”と感じた時、自分が何をしているのか分からなくなります。」


  • 「“裁量権も指示もない”のに、成果だけは求められる。“管理職って何?”って思ってしまいます。」

  • 「私が一番きつかったのは、“相談できる相手がいない”こと。管理職って、ほんと孤独です。“助けて”って言えない空気がある。」



💬 「自分らしいマネジメント」を見つけるとしたら、どこから手をつけるべきか?

「自分らしいマネジメント」をつくるには、何から始めればいいのか──。

佐藤さんの事例をもとに語り合った後、参加者たちは「もし自分が佐藤さんなら、どう動くか」を真剣に考えました。上司との対話、メンバーとの関係づくり、あるいは自分の価値観との向き合い直し。それぞれが、自分なりの第一歩を探る姿が印象的でした。


▼ 参加者のアイディア

  • 「まずは、部長との“対話”から始めたいと思いました。“君らしいやり方で”って言われたのに否定されるって…やっぱり混乱しますよね。ちゃんと、“どこを目指せばいいのか”を擦り合わせないと、ブレてしまう。」

  • 「私なら“あなたの思う私らしさって何ですか?”って、部長に聞いてみるかも。何を見て選んでくれたのか、それが知りたいし、対話のスタートになると思うんです。」

  • 「私は、“まずはメンバーに頼る”って思いました。上からの情報がないなら、下から信頼を集める方が早い。年上部下が多かったので、“甘える”くらいの気持ちで動いてました。」

  • 「“自分ができないこと”をちゃんと伝えて、“どこを目指すか”を自分で考えることから始めました。強みや価値観、自分が何を大事にしたいかを言語化することが、僕にとっての出発点だったと思います。」

  • 「佐藤さん、めっちゃ無下にされてて…正直、上司に“育成計画とかあるんですか?”って一回言いたくなりました(笑)。でも、自分が管理職になったとき、聞けてなかったなって。上にも下にも“どう見えているか”を聞いて、材料を集めるって、すごく大事なことだったと思います。」



🟡 まとめ|問いを持ち帰り、それぞれの「自分らしい管理職」へ


「この状況下で、なぜ私たちは管理職を引き受けるのか?

そして、その意味をどう現実化していくのか?」


最後に平井厚子メンターは、こうした問いを参加者にそっと手渡しました。そして、「管理職の在り方は、本来とても自由なものなんです」と伝えました。どんな言葉でチームに向き合い、どんな視点で意思決定をするか。それは、組織の目標だけでなく、自分自身の価値観や願いから選んでいいのだというメッセージです。


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参加者からは、「もう一度、自分の原点に立ち返りたくなった」「この問いを持ち帰って考え続けていきたい」といった声が次々とあがりました。

管理職という役割の「重み」だけでなく、その中に宿る「意義」や「可能性」に目を向ける時間になったようです。



🔸管理職の気づき・学び(チェックアウト)


最後のチェックアウトでは、今日の学びをそれぞれの言葉で振り返りました。

「本当は自分のためにやっていたことに気づいた」「後輩に希望を持たせられる存在でいたい」。問いの時間を通して見えてきたのは、管理職という役割の“重さ”ではなく“意味”でした。


▼ 参加者の声

  • 「“上司の期待”をあまり気にしてなかった自分にハッとしました。“自分は何のためにやってるのか”を、もっと考えたいと思いました。」

  • 「私は“管理職は罰ゲーム”っていう言葉が本当はあまり好きじゃないんです。だけど今日、“じゃあどうしたら周りにそう見えなくなるのか”を考える時間になりました。“◯◯さんみたいになら、私もやってみたい”って言われる自分になりたいなって思い出せました。」

  • 「“自分は何を得たいのか?”って考えたこと、実はなかったなって。いつも“会社のため”だけで判断していた。これからは、自分にも優しく、未来を見据えて動きたいと思いました。」

  • 「“なぜ管理職を引き受けるのか”という問いは、本当に奥深いですね。誰かが“やれ”って言うからじゃなく、自分が“どう生きたいか”に結びつけていくことが、これからのキャリアには必要だと感じました。」



🔸今後のキャリア探求会

今回のキャリア探求会は、6回連続シリーズの第1回。

今後も、「管理職という役割を、自分の人生にとってどんな意味にするか?」という問いを軸に、さまざまな角度から深めていく予定です。


一人では見つけにくい問いや視点を、仲間と対話しながら広げていくこの場が、参加者一人ひとりにとって、自分らしいキャリアへの確かな一歩となっていくことを願ってやみません。



Good PASS キャリア探究会とは?

管理職が自分と向き合い・整え・未来に向けて歩み出す場 🌱


日々、企業や組織、そしてメンバーのために力を尽くしている管理職。

社会に価値を届けること、メンバー一人ひとりのキャリアを支えること、組織として成果を生み出すこと──。

そのすべてに向き合い、「人がより良く生きる」ことを支援し続けているのが、私たち管理職の姿です。


だからこそ、ときには立ち止まり、

“今の自分”を大切に扱い、整え、

“これからの自分”に優しく一歩を踏み出す時間を持ってほしい。


そんな希望と可能性を見出す「自分自身」でいること──

つまり「Goodな自分」であることが、

メンバーや組織に、そして未来に、希望の種をまくリーダーシップにつながっていきます。





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